第123回月例セミナー(対面とオンライン)

(対面とオンラインのハイブリッド開催)

2022年9月28日
講師 時田裕士氏 外務省 国際協力局 国別開発協力第二課長

テーマ:
自由で開かれたインド太平洋の具体化」
「南西アジア地域に対する我が国のODA=対インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ブータン、モルディブ、カンボジア、ラオスの経済状況」

講演内容:時田氏は自由で開かれたアジア太平洋地域に外交政策といった観点から、現在、日本がどのように支援しているのか、個別の国について語った。同氏はアジア地域は他の地域と違い、大きな特徴があるという。1つには圧倒的に人口が多いということ。インドは近い将来、中国を抜く人口になる。パキスタンも1億6000万人の人口を抱えている。パキスタンでは平均年齢が24~25歳ととても若く、労働生産人口も多く、成長発展期にある。日本から支援額は、累計で南西アジアに占める割合はかなり大きくなってきている。  パキスタンは9月の大洪水に対する緊急人道、復旧・復興支援に5.68億ドルを供与。バングラデシュには質の高い運輸・交通インフラの整備による地域の連続性の向上、発電所と送配電網の整備などを通じた電力の供給量増加、さらにベンガル湾産業地帯構想に対しての協力を行っている。また、首都ダッカと近郊では都市高速鉄道(МRT1・ 5・6号線)とハズラット・シャージャール国際空港拡張などにも協力している。